食の健康から昭和と平成を考える

平成が終わり、いよいよ新たに令和に改元されました。

食生活も健康事情も大きく変わった昭和と平成を今一度皆さんと一緒に振り返ってみましょう。

激動だった昭和から平成

昭和から平成へと移り変わったあの頃を考えるたびに、私たちを取り巻く生活環境は目まぐるい変化を遂げたと感じる方も多いことでしょう。

経済の発展から食生活も目に余るほど豊かになりそれと平行して科学技術のめざましい進歩から家電製品も充実しました。

それに流通や交通網も発達したことで、便利で暮らしやすい社会となりました。

また、女性の社会進出も著しく、そのことが女性が働く意識を変えて、結婚後も働き続ける女性が増加しました。

昭和時代は専業主婦の家庭がほとんどでしたが、現在では共働きの家庭が多くなっています。

ところで、生活が変化する中では、健康事情も変化しています。

昭和初期は、食料事情が悪く栄養不足が最大の問題でしたが、平成になると、食生活が豊かとなり皆さんを苦しめる成人病など新たな問題が発生しています。

昭和時代を詳細に

大正から昭和へ、1926年12月25日に改元し昭和元年はかずか1週間でした。

平均世帯人数は5人で子供の数も多く、3人以上の子供がいる家庭がほとんどだったようです。

戦中戦後は大変な食糧難が続き栄養状態がかなり悪く、特に、戦時中は、配給が始まりお米や卵などの食料は、政府発行の切符と引き換えに配給されていました。

そして、戦争の長期化で食料事情は最悪な状態になり、多くの人々が栄養失調に陥り免疫力の低下で感染症が蔓延していました。

結核や肺炎で多くの人々が命を落としました。

三種の神器

戦後、昭和30年代の頃、三種の神器と呼ばれたテレビ、洗濯機、冷蔵庫は、その背景に神武景気と言われた好景気で人々の生活が豊かになりました。

電気需要も高まり、どの家庭にも広く普及しました。

健康に悪い喫煙率が80%以上

昭和の時代には、喫煙者が多くオフィスはもちろん電車内や公共施設など、どこでもたばこを吸うことができました。

平均寿命は

昭和初期には結核が大流行し、国民病と言われ、昭和25年当時厚生省発表には、死因の1位を占めていました。

その頃の平均寿命は、男性58歳、女性61.5歳でした。

NHKラジオ体操がスタート

国民の健康維持に、昭和3年に国民保健体操の名称でNHKで放送が開始されました。

戦争で一時中断されましたが、昭和26年に現在のラジオ体操が完成しました。

平成時代を詳細に

昭和から平成に1989年1月7日に改元し、あの平成と書かれた額を手にした当時小渕恵三官房長官の姿が印象的で、皆さんもご記憶に多いことでしょう。

平成世帯人数は2.47人と少子化が進み、高齢者世帯が増加し、平均世帯人数は減りつつあります。

平成時代は、経済が発展しグローバル化が進んだ結果、食生活はさらに豊かとなり、世界のさまざまな国の料理を食べることが出来るようになりました。

しかし、そんな飽食から皆さんの栄養バランスが偏りがちとなり、生活習慣病が蔓延する結果となりました。

新三種神器

平成の三種の神器は、デジタルカメラ、DVD、薄型テレビです。

昭和の三種の神器が家事を便利にするものであるのに対して平成では、豊かさの要素を重視したまさに娯楽性を求める製品が並ぶようになりました。

この三種の神器も短い、まさに電化製品の進歩の目覚ましさを感じる時代でした。ここ数年はAI技術なども挙げられています。

健康に悪い喫煙率

平成時代では、喫煙率は年々減少傾向にあり、2018年全国たばこ喫煙率調査より27.8%で特に、若い男性のたばこ離れが進んでいます。

平均寿命は

医療技術の進歩により、男女ともに過去最高の長寿を更新し、今後もさらに伸びることが予想されます。

2017年厚生労働省より、男性81.09歳、女性87.26歳になっています。

死因の1位は食生活の影響からガンです。

食生活とPFCバランスに注目すると!

終戦後の食料不足から、アメリカによる小麦の援助受けて、学校ではパン食と脱脂粉乳の給食が始まりました。

それに厚生省の栄養改善運動として、食の欧米化を推進した結果、食の欧米化が進みました。

PFCバランスは、皆さんが1日の食事で摂取するエネルギーで、脂質、たんぱく質、炭水化物のそれぞれが占める割合を示したものです。

昭和30年代以降と平成の食生活のPFCバランスを比較すると、時が進むごとに脂質摂取量が増加しています。

これは洋食メニューが身近なものなり、それと平行した経済発展に伴い肉類を食べる機会が増加したことが影響しているようです。

一方で著しく減少傾向にあるのが炭水化物です。食生活では、ご飯よりもおかずに重点が置かれて摂取量が減っています。

近頃では、健康対策やダイエットのためセーブする人も増えています。

ところで、皆さんは、理想のエネルギー比率をご存じでしょうか?

その理想のエネルギー比率は、脂質は20~30%、タンパク質13~20%、炭水化物50~60%です。

この比率に近いのが昭和50年代の食事です。

これは、まさに現代人が見習うべき食生活の手本と言えます。

昭和30年代の主な食事

食事の主はご飯です。漬物やひものなどで塩分の多い少ないおかずの中で、たくさんのご飯を食べていました。

昭和50年代の主な食事

適量内の肉類や乳製品を摂るように、おかずが充実してきた分、食べるご飯は少なく、まさに理想のPFCバランスとなりました。

平成時代の主な食事

食卓には肉類が多くなり、食事の中心もおかずとなって、主食だったご飯はますます減りました。

そこで皆さんに考えて頂きたい平成時代の食生活の問題点は何でしょうか?

魚を食べる機会が著しく減少

平成18年には、魚類の食べる量は肉類の食べる量を下回り、その差は年々拡大傾向にあります。

お魚には、皆さんもご存じの中性脂肪を下げるDHAやEPAが含まれています。

野菜不足

野菜には健康維持に欠かせないビタミン類、ミネラルが含まれていますが、とかく現代人は食生活の乱れから野菜不足になっています。

健康維持には1日に350g以上の野菜を食べる必要があります。

ところで、昭和から平成にかけてのメニューの変化が招く健康への影響はどんなものがあるのでしょうか?

食生活が招く健康トラブルは

生活習慣病は、糖尿病や高血圧症などの病気の総称で、食生活の変化から発症が若年化したことから成人病が生活習慣病に改められました。

これは、PFCバランスからも、脂質や糖質の摂取量増加がその一因となっています。

予防には、甘い物や脂っこい食べ物を摂り過ぎないように注意することが大切と言われています。

そこで、健康な食生活に必要なこととは?

健康維持への第一歩とは

薄味を心がけて減塩を

塩分の摂りすぎは、高血圧症の原因になります。

1日あたりの塩分摂取量を8g以下としていますが、オーバーしているのが現状ですので、味付けは薄めを心がけることが大切になります。

血糖値をコントロール

糖質を一度に多く摂取すると、吸収しきれない分は体内に脂肪として蓄えられ、血糖値が高い状態が続くと、糖尿病の原因になることから、食物繊維をとることで、糖質の吸収をブロックし糖質の上昇を緩やかになります。

脂質は少なめに

脂質を摂り過ぎると、肥満の原因になります。

肉類に含まれる飽和脂肪酸は、血液内の中性脂肪やコレステロールを増やして動脈硬化の原因となることから、青魚に含むDHAやEPAそしてレバーなどに含む葉酸を摂るようにしましょう。

まとめ

昭和から平成へそして今令和の時代になりました。

生活様式も大きく変化し、私たちの生活は便利さと引き換えに身体を動かす機会が減りつつあり、太りやすく、痩せにくい身体になりつつあります。

最新情報をチェックしよう!